『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

文庫化されたようで、ウワッと積んであったので、そういえば話題になってたのに読んでないよと思って読んでみる。第1回の本屋大賞を受賞し、ベストセラーとなったのに恥じないいい内容。もっと早く読んでおけばよかった。

記憶力を失った天才数学者と家政婦である私、タイガースファンの10歳の息子のココロの交流。静かに流れる優しさと、ちりばめられる数学のスパイスが効いている。私自身、数学はもうビックリするぐらい苦手だが(だから数学的説明がある個所、一部理解できていません!キッパリ)、そんなことは小説の中ではどうでもいい。ただ、キーになっている「オイラーの公式」の美しさの本当の意味が分からないのが悔しい。

映画がもうすぐ公開らしい。見てみたい。