『愛人の数と本妻の立場』 向井万起男

愛人の数と本妻の立場

愛人の数と本妻の立場

読売ウィークリー」の書評で見て、面白そうだったので購入。で、確かに面白かった。内容はタイトルからはちっともわからないが*1、「数字に関するエッセイ」。どれも軽く読め、なるほどねーで終わる。

面白いなと思った話を少々。

  • 世界で発行された本の数

『人類最高の発明アルファベット』という本によると1999年、世界全体で数百億冊!の書物が発行された(さらに8391の日刊紙、7万3000の週刊誌、月刊誌も発行されたそうです)。すごい数だが、世界人口で割ると、1冊あたり5冊。となると、とりあえず年間5冊読んでおけば、世界平均に達するかも、というお話。

  • 体重の消費税

人間の体には、たくさんの細菌が棲みついているが、その数を合わせると、なんと体重の5パーセントにもなるとのこと。50キロの人なら約2.5キロ、80キロの人なら約4キロの細菌をくっつけているとは。くしくも5パーセントは日本の消費税と同じ。細菌は日々私たちの役にたっているから、消費税分くらいは消費税として細菌にくれてやらなければね、というお話。

  • 5万年後へのメッセージ

今、ヨーロッパで5万年後の地球生命に向けて、KEO衛星という人工衛星にメッセージを乗せて打ち上げる計画があるそうだ。そこに搭載するメッセージは世界中から集めているとのことで筆者も早速書いた、というお話。ちなみにKEOのHPはココ

著者紹介を見て、なにげに向井さんの本は全て読んでいるのに気付いた。これを、ファンというんだなぁ。

本当は、受け取り手段や記述方法なんかじゃなくて、お父さん(もちろんお母さんも!)元気に働けていることがありがたく、幸せなことなんだけどね。

*1:これは本書にあるエッセイのうち一番初めに収録されているもののタイトル