経歴も詐欺

節約主婦本で一世を風靡しつつも、今回戸籍偽造で逮捕された山崎えり子容疑者について。戸籍の件はほかにお任せするとして、書籍に書かれた「経歴の詐欺」もあったという点について。

「35年の住宅ローンを、7年で返済」「公務員時代にドイツと日本を5年間往復する生活」「婚約者(現在の夫)が突然の交通事故で下肢が不自由になり、収入が60%ダウン」あたりも、まあ、ウソだらけとか。

本を買うとき、特に実用書を買うときは、著者がすでに有名な人でもない限り、経歴を確認することもあると思う。しかし、そこに書かれていることを疑うことはほとんどないだろう。
この手の本は、本人の体験に基づく肉声だと思うから特に価値があるのであって、偽りの人生による想像の産物が読みたいのではないのだ。

山崎容疑者の著書6作を出版している祥伝社では、出稿差し止めの措置を取った。担当者は「寝耳に水です。現在、事実関係を確認しているところです」と困惑しきり。経歴が詐称されていたことで、肝心の節約ネタにも疑いがかかるが「中身も疑われてしかるべきです。もう一度確認して、対応を決めたい」と今後の調査次第では、回収の可能性も示唆した。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/news/nov/o20051125_10.htm

ベストセラーを世に送り出せたと喜んでいただろうに、担当者もつらいだろうなぁ。