『世界の中心で、愛をさけぶ』 片山恭一

世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ

とってもとってもとってもいまさらだが、ふとしたきっかけがでこのたび初めてセカチューを読んみました。もちろん(?)映画もドラマもマンガもまだ見ていない。なんとなく主人公の女の子が白血病で死んでしまう純愛物語、ということはもれ聞こえてきていたが、これがセカチューデビューである(おそっ)*1

正直、内容はうーん・・・・である。

そもそもなぜ朔太郎とアキは、そんなに惹かれあい純愛しているの?なんてところで引っかかってしまう私は、この小説の読者としてダメですな。

確かに、身近な人の死、最愛の人の死については考えさせるところもあるが、アキが死んでしまってからの朔太郎の心象描写がどれも「味がしない」「色がない」「心が動かない」で一緒だったり、白血病・純愛・死という分かりやすすぎな設定だったり、幸せだったころの2人も淡々としてて盛り上がりに欠けてたり(現実ってそんなもんかもしれないけど)・・・。

この本については賛否両論、語り尽くされている観がありますので、この辺で。ともにもかくにも、多くの人の共感を呼んでベストセラーになったのも分かる気がするが、発売当初泣かず飛ばずだったのも分かる気がした。

装幀:柳澤健祐 カバー写真:川内倫子

*1:なので、逆に変にバイアスをかけて読んでいる可能性も大きい