『キング・アーサー』

キング・アーサー [DVD]

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この映画は、大きく2つに分けられる。
前半はローマ帝国に支配され、騎士として酷使されてきたアーサーと仲間たちが、やっと兵役を終えるという日に、ローマ法王に縁のある権力者を敵の中より救出せよという過酷な使命が下り、命がけの戦いを強いられる話。
後半は、ローマ帝国ブリテンを放棄する決断した直後、サクソン人がブリテンに進入するという危機に陥り、それを見たアーサーはブリテンをサクソン人から守ろうと決意し、旧来敵であった原住のブリテン人とそして円卓の騎士達とともに、サクソン人との戦う話。

全体的には、出てくる人みな地味な印象。
アーサーも現代にまで語り継がれる英雄なわりには、なんだかヒロイズム、カリスマ性がない。よくいえば、人間味あふれるんだけど。それが作成者側の意図??それとも、アーサー役のクライヴ・オーウェンのせいか?あまり華の感じない人だった。
キャラがたっている人が少ないので、騎士団をはじめ、登場人物の区別が時々つかなかったり・・・(苦笑)。でもヒロイン役のキーラ・ナイトレイ、かっこよかった♪とてもハマリ役。

戦闘シーンなんかは、『ロード・オブ・ザ・リング』を思い出させた。最後の結婚式なんかも。先日見た、『トロイ』もそんな感想をもったけど、歴史モノ、伝説モノってどうしてもしなっちゃうのかな。あ、でもわずか8人で圧倒的多数の敵に立ち向かう氷上の戦いは痛快でよかったかな。

正直アーサー王のことは、もともとあんまり知らない。伝説の王で、円卓の騎士とかエクスガリバーなど有名な名前は聞いたことがあるなぁという程度。しかも伝説にはいくつかの話、パターンがあるようで・・・。なので、この映画もその中からピックアップした要素で再構成されている(らしい)。アーサー王伝説をもっと知っていたら、別の楽しみ方をできたかもしれない。

公式サイト:http://www.movies.co.jp/kingarthur/