『幼い子のくらしとこころQ&A』 内田良子

幼い子のくらしとこころQ&A―カウンセラー良子さんの

幼い子のくらしとこころQ&A―カウンセラー良子さんの

季刊の育児雑誌ちいさい・おおきい・よわい・つよい」の連載をまとめたもの。

もうどこの親でも気になる質問25に、カウンセラーである著者が答えるという体裁。

  • 幼い子のクセと生活習慣(指しゃぶり、野菜ぎらい、おかたづけできない など)
  • 幼い心と自己主張(人見知り、あと追い、人のものをとる、「どうして?」の連続 など)
  • 幼い子が園で過ごすとき(かみつく、友達の輪に入らない、泣き虫、なにをするのものんびりすぎ など)
  • 幼い世界を旅立つとき(お店のものをとる、うそをつく、おこづかいでおごる など)

質問を読んでるだけで、「おお、うちも〜」と思ってしまう。「そうだよ、そういうことあったけど、どう対処すればよかったのかなー」とか。

個々の質問の回答は紹介できないけど、一貫して感じたのは、「親が困ったなと思う子どもの行動の裏を読め」ということ。泣きには泣きの、いじめにはいじめの訳がある。それを、見逃さずフォローしていきましょうというのだ。それから、子どもとは「ゆっくり向き合う」こと。つい口癖に言ってしまいそうになる「早く!」「きちんと!」は控えめに。
分かっているけど、なかなか難しい。そこをどう対処するかを気づかせてくれる。

対象は、0歳〜就学前のこどもまで。うちのチビにはまだ当てはまらないこともあるけど、いずれでてきそうな問題ばかりなので、"傾向と対策"を知るためにも楽しく読めた。

装幀:高橋潤子 画:ふくざわゆみこ