『勝ち組の人材マネジメント』 毛利英昭
勝ち組の人材マネジメント―スターバックス急成長を支える自律型組織に学ぶ
- 作者: 毛利英昭
- 出版社/メーカー: 商業界
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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スターバックスを例に、主に外食・流通業界におけるよりよい人材マネジメントについて説いている本。
キーは、「自律的人材マネジメント」。自分で考えて行動できる人材をいかに育てるか、である。
そのために必要な、
- 強固なプランドづくり
- 強いミッション・ステートメントの創造と共有
- コミットメントを高める教育
- 確実に上から下へミッションをとどけるファシリテーターの存在
- コーチング理論を用いた人材育成
- 目標管理と成果主義
などなどを、スターバックスを例として、解説を進めている。
スタバはあくまで人材マネジメントを説明する好例として出されてはいるが、それ以外の会社の話はほとんど出てこない。逆にいえば、急成長の影には、こういう人材育成術が隠されていたんだと言っているだろうな。
が、こんな理想的な企業あってあるの?って、ヒネクレものの私は思ってしまう。確かにスタバの店員さんで悪印象をもったことはないし、席が空いていないことが結構あるという点を除いては不満もない。それは、これらの人材マネジメントのたまものなんだろうか?
そもそも、人材マネジメントを説くのに、1社の例だけでよいかな。それでいくのなら、タイトルは「スターバックスの人材マネジメント」でいいじゃん。
また、言っていることは納得できるんだが、どっかで聞いた(読んだ)話も結構ある。スターバックス研究ってすごーく流行った時期があったから、その辺りで目にしたのか、人材マネジメントの別の本で読んだのか。あ、あと、外資系の例だから仕方がないが、考え方は外資くさいところも(笑)。
装丁:南幅俊輔