『新・世界の七不思議』 鯨統一郎

新・世界の七不思議 (創元推理文庫)

新・世界の七不思議 (創元推理文庫)

邪馬台国はどこですか?』の姉妹編。うらびれたバーで語り合うトンデモ(?)歴史談議。今度は世界のなぞに話が行きます。

前作の方が、「にやり」センサーにはビビッときました。
今回は「世界」ということで、共通認識が違うというか、「なるほど!」と思いにくい点も。
もちろん、今回のも面白いんだけど、日本とむりやりこじつけようとしてたり、いまいち展開に無理があるなと思ったり、それから、静香が宮田の無知を責めて・・・・、ちょっとパターンにはうんざりしたり(この辺の話の運びを、もう少しなんとかしてもらえないかな。宮田の無知であるがゆえのヒラメキによる変わった視点を浮き立たせてはいるけど、1冊通して読むと食傷気味)。

邪馬台国はどこですか?』が面白かったから、「次は世界で」という要望が多く(読者からも出版社側からも)、それに応える形で書かれたのかな。