『奪取』 真保裕一

奪取(上) (講談社文庫)

奪取(上) (講談社文庫)

偽造紙幣の作り方なんかの描写が細かすぎるほど細かいが(最後の方はあんまり専門的な話が多いのにうんざりして、読み飛ばしていた)、全体的にはとてもすばらしい出来。
犯罪を犯している側からの視点でかかれているので、つい応援したくなるが、最後はハッピーエンドでもおかしいし、悲しい結末も寂しい。いったいどう収集つけるの?とずっと引っ張られるがまま読んでいったら、大どんでん返しで納得のエンディング。そうきたか!である。

真保作品はまだ2作目。どんどんいってみよう!