「聞き込み」初体験

小説の中だけしか見たことのない、「聞き込み」というのを今日体験した。本物の警察手帳も見た。さすがに威厳のあるものだった。「聞き込み」は小説で描かれているように2人1組だった。
事件は、最近起きたものではない。10年近く前のこと。当時、住んでいた場所の近く(直線距離で1キロ未満)で起きた殺人事件。聞き込みを行っているくらいなので、犯人はまだ捕まっていない。
警官は突然来たわけではない。以前、我が家に一度足を運んでくれたらしいが、そのときは不在にしていたので、改めてアポの電話があり、今日いらしたのだ。もちろん、事件当時、私が近くに住んでいたのが分かった上で話を聞きたいということだったので、当時そのあたりに住んでいた人たちをしらみつぶしにあたっているのだろうか。
アポの電話で「玄関先でちょっとうかがえれば」といっていたが、さすがに立ち話もなんだろう、お茶くらいはお出ししなければなどと思っていたが、チャイムが鳴ってドアを開けたとたん、あれよあれよという間に話が始まっていた。そのあたりの話の運びはさすが。当時の住んでいた所にはどういった経緯で引っ越してきて、どういう経緯で引っ越していったのか、当時勤めていた会社は?、当時の家によく出入りしていた人は?、それまでに事件現場近くに行ったことはあったかなど私個人のことから、遺留品の写真を見て見覚えがないか、犯人がつけていたとおぼしき香水のにおいに覚えがないかなど犯人の手がかりから何か情報を得ようとするもの、当時変な人はいなかったか、某ショップの会員かどうかなどまで聞かれ、15分ほどで話は終わった。
残念ながら、犯人逮捕に結びつきそうな証言はできていないと思うが(そんな情報があったら、とっくに話しているし)、10年近く前の事件をずっと追っている警察の方の努力が実り、早く犯人が捕まりますように。