『しょうぼうじどうしゃじぷた』渡辺茂男、山本忠敬

しょうぼうじどうしゃじぷた

しょうぼうじどうしゃじぷた

幼稚園児のときに一番好きだった本といえば、この『しょうぼうじどうしゃ じぷた』。絵本の定番中の定番なので、ご存知の方も多いかもしれない。大きくてかっこいい消防車や救急車に囲まれて、いつもバカにされていた「じぷた」が、山火事のときに大活躍する話だ。あまりにいつも読んでいたからだろうか、いまでもおぼろげながら、幼稚園の本棚のどのあたりにしまってあったか、映像が浮かんでくるほどだ。

そのくらい好きな本だったので、チビが生まれてからどうしても欲しくなり買ってしまっていた(ちなみに、そのときにもう1冊買った本があって、それはやっぱり大好きだった『ぐるんぱのようちえん』。この2冊なしに私の幼稚園時代は語れまい)。

その後、ずっとチビ用本棚にこそっと入りっぱなしだったのだが、ふと見慣れない本に気がついたチビが読んでくれというので、読み聞かせてみた。大大大大好きだった思い入れのある1冊なので読み方にも力が入るってもんで、いつもよりも大サービスで感情こもりまくりで読んだ。そのかいもあってか、読み終わると、「おもしろいねー。これ」と一発で気に入った模様。そうでしょう、そうでしょう!

あんまりストレートに「この本はお母さんのお気に入りだった」というと「好き」の押し付けになるかもしれないと思い、チビには伝えてない。チビが彼なりに気に入ってくれれば嬉しいし、それほど気に入らなくてもまぁそれは仕方がない。ただ、自分の好みは押し付けないつもりではいるものの、こそっとチビの蔵書に自分の好きだった絵本を足してしまう・・・のは、今後もやってしまいそう(笑)。