塗り絵本の今後は?

「脳の活性化」させるツールとして塗り絵が注目を集めている。三菱鉛筆によれば、現在80社以上、200種類以上の塗り絵本が出版されているという。とはいえ、これまでは塗り絵が本当に脳を活性化させるのかどうか、科学的な検証例が少なかった。そこで、三菱鉛筆では、ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などで有名な東北大学加齢医学研究所川島隆太教授と協力して、塗り絵の効果を科学機器で測定・検証した。(中略)
検証の結果、いわゆる色鉛筆で単に「塗り絵」をする行為自体には、個人差にもあり、必ずしも前頭前野を活性化させる行為とはいえないことが分かった。

むむっ、数多く出ている塗り絵本の売れ行きはこの先どうなるのだろうか。確か「脳に利く」ということで売り出していたはずでは?
ちなみに、この記事、このあとに、

一方、ぼかしなどの技法や配色、色の濃淡に工夫することで、大きく脳が活性化することが分かったという。(中略)こうした検証結果を受けて、三菱鉛筆では川島教授監修の塗り絵セット「脳芸教室〜大人の塗り絵」を4月23日に発売する。(中略)「濃淡を付けて塗るには、上達すれば鉛筆1本でもできるが、入門者ではなかなか1本では描ききれない。濃さの違う鉛筆を用意することで入門者も濃淡を付けやすくした」

と続く。商魂たくましいよのぅ。