『食品の裏側』 安部司
- 作者: 安部司
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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ベストセラーになった本だから、読んだ人も多いと思う。食品添加物の専門商社でトップセールスマンだった著者が、添加物漬けで作らる食品メーカーの「裏側」を赤裸々に記した書。パンドラの箱は開いてしまった。
特にミートボールのクダリは、読んでいるだけで気持ちが悪くなってくる。でも、これが現実なんだろう。やっぱり手作りに勝るものはないのか。殊更、加工品や冷凍食品*1、出来合いのものに頼るつもりはないが、やっぱり働く母(&グータラ母)の常、ある程度は利用するし、外食もする。
コンビに弁当や出来合い惣菜など、ある程度リスクが想像できそうなものでなくても、普段料理に使用しているしょうゆやみりん、ドレッシングなどにも添加物満載*2の事実。早速、家にあった料理酒のラベルを見たら、「酒」とは全然似て非なるものでした。嗚呼。
こうして、意識せずに今まで生きていた中でいったい体内にどのくらい蓄積されているのだろう。そして、チビは3年(お腹にいるときもあわせても4年弱)の人生の中でいったいどのくらい口にしてしまったんだろう。私がせっせと作るものの中にもかなりの添加物が入っているのも知らずに(私も知らなかったけど)。
「より安全な食品を」とメーカーに求める気持ちもあるが、反面、添加物まみれのものを「安い、うまい、早い」*3という理由で支持しているのも事実。
動物である以上、食べなくては生きられない。もちろん、安全なものを食べたいと思う。しかし今の時代、全く添加物なしの食品、無農薬の食品だけで生活をするのは無理だ*4。が、やはり知ってしまった以上、気にせざるを得ない。まずは、著者のいうようにラベルのチェックを習慣にし、少しでも「本物」に近いものを選んでいくしかないのだろうか。