『上司の前で泣く女』 河合薫

上司の前で泣く女 (President books)

会社や仕事での悩みを３０人分取り上げて、１つ１つキャリアカウンセラー的にアドバイスをしている本。全体構成は、「女たちは泣いている 」「男たちも弱っている」「部下たちは迷っている」「上司たちも困っている 」の４つに分かれている。

これだけたくさんの事例があると、「あるある」と思いあたる点がいくつもある。だれだってキャリアや職場の人間関係にストレスを感じるものだもの。それを学問的に説明してくれている。そんな説もあるのね〜なんて楽しく読める。説教くさくないのがよい。

著者が気象予報士のせいか、ストレスを人生の雨とたとえ、雨でずぶぬれにならないよう、いかにココロの傘をさして自分を守るかを、雨の中を立ち向かう人に向けて書いている。誰もがみんな悩んでるもんね。自分だけじゃないと思うだけで、少しはココロが晴れるというもの。

で、タイトル。「女は使いづらいぜ」または「女の敵は女」という職場の愚痴の本かと思った（笑）。男女・年齢問わず書いてあるのに、それが分かりづらくて損をしている気がするのだが、どうだろう。