シュウカツ

学生向けの就職活動についてちょっと調べる機会があったのだが、自分のころと比べるといろいろ変わってきたなぁと思う。

まず、決定的に違うのは情報の量。書店に行くと対策本が山と詰まれ、Web上には玉石混合あるものの情報はもりもりだくさん。就職専門サイトや就活コミュニティなどのにぎわいようは驚くほど。情報処理能力が低いとそれだけで時間を食われ、乗り遅れてしまいそうだ。

また、自分たちが経験してきた資料請求→応募→書類選考→筆記試験→面接という手順がさらに複雑化している。これもWebの登場が大きいと思うが、リクナビを初めとする専門サイトからのエントリーをするのは当たり前、Web上で行うテストで選考を行ったりもする。もちろん、やりとりにメールは欠かせない。

行われるテストは、一般常識から計算問題、性格テスト、適正テスト、作文、論文・・・などなどたくさんあるし、面接など、変わなさそうな部分でも対策本をみると、よりパフォーマンスの高い面接を求められている(ような気がする)。

まじめに対策を立てていたら、どんだけ時間があっても足りなさそう。それくらい、大仕事・ビックプロジェクトになっているのだ(就職自体、これからの人生を決める大きな転換点だから一大事なんだけど、それとは違う大変さがある気がする)。

確かにこの煩雑さを乗り越えて、書類をそろえ、ペーパーおよびwebテストを突破し、面接官を納得させるだけの人材が欲しいのはやまやまだろう。

でも、あまりにも壁が大きすぎて潰れちゃわないかね、学生は。もう、こんな面倒くさいことをするなら、フリーターでいいよって人の気持ちになるのは分かる気がする。就職活動を簡単にすれば、フリーターが減るなどと言う気はないけど、もうすこしシンプルに人材を採るってことはできないのかな。