『年収1／２時代の再就職』 野口やよい

年収1/2時代の再就職 (中公新書ラクレ)

タイトルはいまいちだが、面白い！子育て主婦の再就職、パート労働の現実、専業主婦、共稼ぎ（ダブルインカム）、少子化、・・・このあたりの言葉にひっかかる人はぜひ読んでみて。

「自分が輝くために働く」ではなく「家計が立ち行かなくなるから」働こうとする主婦たち。でも待ち受けているのは、正社員と比べて異常に低い賃金、なかなか見つからない子どもの預け先、家事と仕事の二重負担・・・。夫にしても本当は、育児や家事に参加したいのに、あまりに過酷な労働のためままならなくなっている（二章の「働きたい妻、本当は家族を大切にしたい夫」というタイトルは、まんまよく表していると思う）。

翻って我が家も平日夫の協力って少ないけど、これは「いない」んだからやりようがないもんなぁ。 やっぱり出産ごときで辞めれませんね、正社員は。今の時代。再就職がこれだけ厳しいと、なんとしてもそこでふんばらねば、大損ですわ。

でも、現実は辞める人って結構多いんですよね。辞めたい人も多いとは思うが、もし続けたいのに辞めざるを得ないというのはもったいない。本人だけでなく社会・会社としても。それから、日本は、敗者復活がない社会って言われるけど、ちょっと中断するだけでその後がすっごく大きく変わるから、その点でももったいない。