『閉鎖病棟』 帚木蓬生

閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)

ひと昔前の日本。非日常の中の日常が、たんたんと進む。途中、ちょっと中だるみ。そのたるさがクライマックスの盛り上がりをそぐ。
ので、期待していたほど、カンドーはなかった(受け手の受容度が低いのか?)。
よかった点。会話が方言(中国地方?)だったこと。地に足がついている感(土着感・日常感)が増していると思う。